蓮華様より頂いた頼光小説












幕間








ソドムとの戦いで内閣総理大臣「剣 桃太郎」が死んだ。

 それは政界を混乱させるに十分だった、しかし、総理の懐刀が、いち早く事体の収拾と事後対策に奔走したため、
政局は早々にも落ち着きを取り戻していた。

 「総理は千人が一歩動いて世界が変わると言った、一人が欠けて999人になっても世界は変わらず動かねばなら
ない」そう言って、動揺する政府の高官たちを納得させ、予算会議も無事終了させ、次期首相の選抜までスムーズに
事を運んだのも、懐刀で優秀な秘書の頼光だったからできたことだろう。



 それは遇然の出来事だった。

執務室で、ランドリーに回す手配をしようと置いていた、桃のシャツとハンカチをみつけて、ふと手に取った。

一瞬の躊躇の後、そのシャツを顔の前に持って行った。男の独特の匂いと、形容しがたい陽の暖かな匂いの中に桃
の匂いを確かめた。深く息を吸い込むと胸の中には複雑な桃への思いが溢れてくる。

 「剣…」

 頼光のその手は自らを慰めるように動いて行った。

 「…ん。あ、剣」

 その時。扉が勢いよく開いた。

 「頼光いるか、ちょっとばかり手伝ってくれ…」

 勢いよく飛び込んできたのは、総理大臣と学び舎をどういうわけか一緒にしたヤクザの親分、伊達だった。

頼光は驚きのあまり、桃のシャツを持ったまま動けなかった。そこをしっかりと伊達に見られたのだ。

 「ほう、有能秘書にはそういう秘密があったんだな」

 にやにやと笑いを浮かべてはいるが不思議といやらしさの感じられない、伊達は頼光に言った。

 「…」

 「いや、頼みたいことがあったんだが、丁度良いところに来たみたいだな。ちょっと俺の言う事聞いてくれるな」

 脅されているのだと頼光は分かった。この男は自分の弱みを握っているのだ。

 「…ああ」

 



 伊達の要求は単純明快でありながら、男としては飲み込めないものだった。烈火のごとく頼光は怒って伊達に食っ
てかかった。しかし、それがいけなかったのだ。蜘蛛の巣のような網を広げて部屋で待っている伊達はそう易々と捕
まえた蝶々を放すつもりなど毛頭なかった。

  「…ぁ。…ん」

 部屋の中で伊達は頼光をきつく羽交い絞めにした。

  「な…何が面白い。俺をからかって…」

 頼光が必死になって訴えると、伊達は頼光の手を取り、自分の腕の中に収めた。

 「からかってなんか…いねえよ…」

  「…あ、はあ…」

 笑いを浮かべて伊達は頼光を無理やり自分の身体に押し付ける。背後からズボンを強引にずらすと、白いきめの
細かい肌が露わになった。

  「綺麗な尻してやがるな。この尻で桃のチ○ポを咥え込んでいるのか」

  「や、だ…」

 尻の割れ目に沿って指を這わせると、頼光は身を捩って伊達の手から逃れようとする。伊達はズボンに手を掛ける
と一気に引き下ろした。じっくり前戯などしてやるつもりも無いらしい。痛くすればするほど、酷くされればそれだけ頼
光が感じるであろうというのはなんとなく分かっていた。

 菊門に指を差し入れると激しい痛みが頼光の背中に走った。痛みは頼光の目に涙となって流れた。しかし、抽送を
繰り返されるうちに痛みだけ無い快感を伴うようになった。頼光の声に痛みだけでない変化が現れてきたところで、
伊達は座薬のようなものを取り出して頼光の中に埋め込んでいった。



 「…ふ、ん…」

 すでに抵抗する事は諦めた頼光は伊達に身体を預けていた。大人しくなった頼光に立ちバックの姿勢を取らせる
と、突然の事に戸惑う頼光を押さえながら、スラリと伸びた細い両脚を大きく押し広げる。ズボンの中から硬く反り返
った肉棒を引っ張り出し、その先端を震える頼光の割れ目へと押し当てた。涙を浮かべながら身悶える頼光の身体
が一瞬ビクンと震える。

 「い…いやだ」

 猛り狂う男のモノを肌で感じ、今更ながらのように恐ろしくなったのかしきりに腰を動かし、侵入を阻もうとした。しか
し、伊達は腰を強引に押し付け、亀頭部分がヌルッと頼光の秘唇の中に滑り込んだ。

 「…ん……やめ………」

 掠れた声で悲鳴を上げる頼光。一方の伊達はキツイ内部への侵入を果たしたが身動きがとれずに頼光の分身を優
しく擦る。途端、強張っていた頼光の身体から力が抜けた。動けるようになると伊達は色々な角度から頼光を攻め
る。

 「あぁ…ん…はっ…」

 艶めいた声が頼光の唇から洩れる。伊達は攻めの手を緩めることなく続けて抽送を繰り返した。

 「すげえな、これならいけそうだ…」

 「ん…あ、い…っ」

 「行くぜ…」

 二人はほぼ同時に果てた。伊達を避けるように身づくろいを始めようとするが、伊達はその頼光の動きを阻止して
許さない。それでも頼光は行為が始まると何も考えられなくなり、ひたすら与えられる快感に溺れてしまうのだ。

 「…んは、あ、…つるぎ…」

 この手が、この指が剣のだったら。頼光の想像は激しく駆け巡る。行為に溺れる様に名を呼ぶ。しかし最後には伊
達の服従を促すような熱い口付けで声を殺されてしまうのだった。

 「う…頼光…」

 耳もとで熱く伊達の囁きが聞える。シャワーも済ませて、改めて頼光は伊達の部屋を出ようとする。その背中に伊
達が声を掛けた。

 「…桃とは寝てないんだろう」

 「…そんなこと貴様には関係ない…」

 「そういうな、淋しくなったらいつでも来い」

 バンっと大きな音を立てて扉が閉まった。

 







 首相官邸に戻ってからも頼光の身体の疼きは止まらなかった。どう考えても先ほど入れられた座薬のようなものが
影響しているとしか考えられない。

 「…」

 幸い部屋には誰も居なかった、頼光は備え付けの簡易ベッドへ向かうと枕に顔を近づけた。管理されて清潔な布団
と枕からは、微かに桃の匂いがした。ベッドに寄りかかる姿勢で額を痛いくらい桃の枕に擦り付けた。座ったままズボ
ンの中を慰める姿は伊達が見たら喜んでしまいそうなくらい、刺激的だった。

 「…ん…はっ…つる…ぎ」

 指先からは淫液が溢れ、今にも達しそうだった。

 「…きて……ふっ…んん」

 行為に没頭するあまりドアが開いて部屋の主が帰ってきたことにも気がつかなかった。しかし、戻ってきた桃は秘
書の痴態にも動じた様子は無い。

 「……頼光…」

 「…や」

 驚いて見開いた頼光の瞳に桃の顔が映る。











 生きていたのだと俄かに信じられなかった。

 「すまない、ソドムを欺くために死んだことにしていた。お前にも話さずに行ってしまったこと許してくれ」

 それでも生きて帰ってきたことが頼光には嬉しかった。もう二度と会えないと思っていたから。しっかりと桃の背中に
手を回した頼光を桃は優しくそして強く抱きしめた。



  「ところで、生きていた間は知らなかったんだが、頼光はこういう風に俺のことを思っていたなんて」

 にやりと意地の悪い笑顔を浮かべる桃。





 頼光は身を翻そうとする。察した桃がそれより早く手を伸ばして、頼光の顎を捕らえる。その二の腕も掴む。自分の
方を向かせて、頼光の背を壁に押し付ける。

 桃は頼光の前に立ちはだかり、胸で迫ってくる。壁との間に閉じ込める。その顎を掴み上げ、有無を言わさず眼を
合わせる。顔を近づけて、額がふれそうに近く、頼光を覗き込む。

 「心配かけてすまなかった」

 そう、桃は言う。唇に息が掛かる。何も考えられない頼光は、恐慌状態に近く、逆らう意思もない。まっすぐ見据えら
れて、されるがままに、視野をふさがれている。

 「何度も知らせようと思った…」

 言葉と共に、桃は最後の距離を詰めようとする。唇を寄せてくる。一瞬で正気づく頼光は、とっさに顔をそむけて顎を
掴む桃の手を振り払う。壁から背中を浮かせ、桃の胸を肘で押しやる。その囲いのなかから抜け出そうとする。

 しかし桃は、頼光の腕を握り込んで離さない。逃げる頼光を掴み寄せ、乱暴に引き戻す。頼光の背中が壁にぶつ
かる。その固いコンクリートの感触に、うつむいて眼を閉じる。首を竦めて全身を縮める。



 そうやって精一杯の守りを固める彼に、桃が唇で触れる。頼光の瞼にそっと口づける。おそるおそる眼を開ける頼光
に、その接し方はやわらかい。頼光の眼や頬、耳の下に唇をあてる。迷いの無い視線で見つめる。

 「どうして…」

 疑問は様々に沸き上がる。けれどなによりこの扱い。頼光には信じられない。

 桃はその問いには答えない。無言で唇を寄せてくる。頼光の顎に手を添えてはいるが、形ばかりで力は無く、引き
剥がすのはわけも無いだろう。

 「!!」

 今ここで桃を拒否しても、いつ終るとも知れない長い夜が、頼光を待っている。安眠できない毎日が繰り返される。

 だからと言って、自分から桃に抱かれることなど出来ない。頼光は身を固くして、過ぎ去る一瞬を待っている。桃の
吐息を感じて、また逃げるように眼をつぶる。ただ桃の唇を受け止める。体温が重ねた唇から伝わってくる。

 「んん…!!っ」

 それだけで背筋に痺れが走って、頼光は震える。怖くて眼が開けられない。唇がひりつくのが甘い痛みのようで、
耐えられない。うつむこうとして、顎の下に差し入れられる桃の手に顔を上げさせられる。

 そんな風に、桃は頼光の唇を開かせる。舌を差し入れて、歯列を割る。眼を閉じたままの頼光は不安感から、手探
りで桃のシャツを掴む。入り込んでくる桃の舌に、そのシャツを握りしめる。舌同士が触れ合って、火傷のような熱に
灼かれる。



 身体の芯が疼くようで、頼光はまともに立っていられない。舌を絡め取られて、膝が抜ける。思わず眼を開けて、睫
毛がふれそうに近くで、桃と見つめ合う。腰まで落ちそうになり、桃の背に腕を回す。身体を支えきれずに、唇を合わ
せた桃にすがりつく。

 「…っ」



 霞む視界と震える唇に、強く抱き寄せられた頼光は、もう逃げる余地は無いのだと悟った。立ち眩みのように足元
が揺らいだ。流されて、頼光の行く末は、桃に奪われて手の届かないところにあった。







 もうずっと前から剣 桃太郎に囚われてしまっていることに、今になって気づいた。










====================================================================================

□蓮華さまコメント□


伊達まで出してしまいました…頼光がすごい女々しくてごめんなさい。もちっと男らしいのが好きなのですが…
お返しにもならないですが、読んでいただければ幸いです。


蓮華さま~~、またしてもありがとうございますっていうか、ご馳走様です(笑)

ソドムの話を書いて頂けるとは!

さて、SJの展開、自分も少なからず不満を持っていたりするんです…。

クローン伊達や、頼光なんかをちょろりとでいいから出してくれたら、どんなに萌えが補充されるだろう…って。

頼光は受キャラなので、美味しいのに!出してくれたらいいのに!

今現在、総理は辞めちゃってますけど、そういう経緯でやきもきする頼光とか見たいですね(笑)

桃には、一議員であって欲しいです。

スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。